経済
経済の語源は経世済民。手を取り合える関係=地域の中で、「まずは自分の隣にいる人を幸せにしよう」、そう考えることからスタートです。
いま「経済」と聞いて、人々はどんなことを想像するでしょうか。地域も国家も飛び越えてグローバルに人が行き交う―。おカネがおカネを生む―。
巨大企業への富の集中と、表裏一体で顕在化する格差。資本主義に根差した実体のないマネーゲームが猛威を振るい、全世界を覆い尽くした結果、「経済」と言えばそんなイメージが先行するようになりました。しかし、本来の経済はもっと身近なところに存在します。人々の生活に寄り添い、格差を皆で乗り越えるためのシステムです。
人と人とが出会い、直接手を取り合ってお互いを支えていく。その広がり、循環を促すために必要な全ての施しが経済であり、その語源である「経世済民」の意味するところなのです。そしてそれは、社会の基礎である「地域コミュニティ」の単位でこそ実現が可能であると考えます。あしがらの生んだ偉人・二宮尊徳翁の説かれた「報徳思想」にも通じる経済の仕組みを、再びこの地で皆さまと創っていきたいと思っています。