リアル寺子屋 第三弾を開催しました!

2022年7月2日に、大久寺で『おだわら版リアル寺子屋プロジェクト』の第三弾を開催しました。

楽しんで生きてる人=”生きる名人”たちから、いろんな生きたお話を聞くことで、みんなの<生きかたを選ぶ力>を育むことをテーマに開催している寺子屋プロジェクト。
今回の生きる名人は、橘地区で300年続く農園「あきさわ園」で柑橘類や梅、下中たまねぎなどを作られている秋澤史隆さん。
“自分が望む未来に向かって進むために、自分で考えながら挑戦していくことが大切” であると、秋澤さんの想いや生き様が端々に感じられた素敵なお話を伺えました!

自分の生きる道標を見つけた学生時代

「幼少のころは、農業が嫌いじゃないけど、好きでもなかった」と話す秋澤さん。
家にいれば、畑の手伝いに連れて行かれるし、農家は儲からないというイメージを持たれていたそうです。
進学する高校を考えていたある日、「なぜ、農家を続けているのか」と親御さんに質問したところ、「自分が好きなものを好きな値段で売って、お客さんに喜ばれるし、やればやるだけ儲かる」と聞いたことで、”農家は社長だからやり方次第では儲かる。そして、農家ってカッコいいんだ”と気付いたそうです。

そして、大きな転機の一つとなった、大学時代の”海外移住研究部”という部活でのお話。
「自分が人生をかけてなにをしたいのか」、「なんのために生きていているのか」、「なにをしにどこへ行くのか」などを部活の先輩たちから問われ続けたことで、自分にしかできないユニークなことはなにかということを考えることになり、いまの秋澤さんをつくるきっかけとなったようです。
お話を聞いていて、自分自身と向き合った結果、信念ややりたいことが明確になったことで、秋澤さんの生きていく道標を見つけられたように感じられました。
大人でも自分自身と向き合って、”自分はどうしたいのか”について、考えることをやめてしまいがちですが、ここに、自分の生きかたを考えるヒントが隠されているように思えます。

ものの見方と自分で考えること大切さ

「農薬バンバン使っているようなやり方は好きではないけど、無農薬が絶対だとは思わない」
国内、海外を含め、いろいろな環境での農業を体験したことやさまざまな経験したことにより、この考えに至ったようです。

とても本質的なお話をされており、例え話であった雑草の対処に関しても、担い手が減っている中で、人手や自然でやるのは相当なコストであり、生産量が減少する、、、
つまり、食糧不足や価格の高騰につながる側面があることを私たちはどこまで理解しているでしょうか。
農薬や遺伝子組換技術を使用することで生産量が増加し、食料の安定供給や救われる命があることに対して、農薬を使うことは悪だと言い切れるのでしょうか。

もちろん、科学的に危険と言われている農薬を使っていたり、基準値を超えて残留してしまっているものに関しては別ですが、”無農薬こそ正義!”のような風潮が感じられる昨今に対して、イメージだけで無責任な発言をすることは良くないし、まわりがそう言っているからと一側面の内容だけを鵜呑みにするのも良くない、、、自分で考えることの重要性について、考えさせられ、とても印象的でした。

マスメディアやSNS、噂話と日々の生活でいろんな情報に触れる私たちですが、誰かがそう言っていたとしても、本当にそうだろうか?と自分自身でちゃんと考えることは、いまを生き抜くために、とても必要なことではないかと思いました。

たくさんの経験や挑戦、自分自身と向き合ったからこそ、秋澤さんが、いまを楽しんで生きていられると感じました。また、聞いていたみなさんにも力強く響いたのではないかと思います。


外では、リアル寺子屋プロジェクト恒例のおやつと外遊びです♪大きなシャボン玉づくりや竹を使ったカップづくり、かき氷やポップコーンのリアルお店屋さんの店員さんになったり、子どもたちも楽しみながらいろんな学びを経験しながら、楽しい時間を過ごしました!


子どもから大人まで、みんなが楽しみながら学べるリアル寺子屋です!
次回も、お楽しみに!
(文-風の谷あしがら事務局(石塚))

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